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2012年マヤの預言
Ancient Maya Astronomical Tables from Xultun, Guatemala
グアテマラ、シュルトゥン、古代マヤの天文学表

IMG_1543_2.jpg2012年5月11日付の米科学誌サイエンスに掲載された、グアテマラのシュルトン遺跡における暦の発見のニュースは、一瞬に世界に広まった。その壁画の暦には、7000年以上先まで書かれている。つまり、「2012年にマヤ暦が終わり、地球が滅亡するというマヤ暦の予言は否定された」という報道だった。

ところが、驚いたことに、サイエンス誌の論文には、2012年以降のカレンダーの存在については、何も、書かれていなかった。


サイエンスの論文にはなかった「暦や惑星の周期に対応する数字の連続があり、その計算の中には7000年の未来に及ぶ日付もあった・・・」「マヤは、バクトゥーンを使って、時間を記録したが、壁画に“17バクトゥーン” まで記録されたコラム(列)が一つ発見されたことが2012年以降も世界が続くことに繋がる」というようなメッセージは、つまり、世界に報道された内容は、その記事の発表に先立って行われたインタビューにおいてであり、その宣伝的な目論見は成功したと言っていいのかもしれない。ともかく、報道された内容が論文にはなく、研究者のインタビューの内容にたどり着くのに(何人もの協力を得るという)苦労があった。

IMG_1544.jpg学術的な意味と、考古学的な検証は、もう少し詳細な資料と時間とサターノ博士とのコミュニケーションが必要だと感じる。そして、それは大学や研究者が時間をかけて行うことになるだろう。

サイエンス誌の論文を読むと、9世紀のこの暦には、日食、月食の周期、月、太陽、金星、さらに火星の周期から、マヤの神聖暦、260日のツォルキン、長期周期などが書かれていることを報告している。しかし、壁画の発見としては新しいかもしれないが、ピラミッドや石碑のマヤ文字の解読、マヤ暦の構造や考え方の研究から、今までマヤの叡智として伝えられてきたものと比較して、今読んだ限りでは、本質的に新しい内容はないと思う。
そして、メキシコを中心に発掘、調査されていないマヤの遺跡は、まだ2万以上もあるということを伝えておきたい。


2012年の預言、マヤの長期周期について
まず、2012年にマヤ暦が終わる。というのは、(このシュルトン遺跡の論文の中でも取り上げられている)マヤの暦の中の、長期周期といわれる暦のことです。ロングカウント、あるいは、グランド・サイクルと呼ばれる、13バクトゥン(5125年)の周期のことです。

まず、カレンダーが宇宙の周期だと、考えたことがありますか?
マヤは、17-19種類のカレンダーを使っていたと言われています。
それは、17種類の宇宙の周期を測っていたということです。
一番わかりやすい宇宙の周期は、地球が太陽の周りをまわる周期。それが1年です。

 「マヤ暦が2012年に終わる」ということを聞き、あるいは、話す時、何%ぐらいの人が、
暦は、宇宙の周期であるということを知っていたでしょうか?

それはマヤ暦に特定されることではなく、カレンダーは宇宙の周期なのです。
今、使っている西暦。グレゴリオ暦も、基本は宇宙の周期です。
地球が太陽のまわりをまわる周期、公転が1年という周期です。
そして、1年が終われば、新しい年が始まります。(そう言いませんか?)
13バクトゥンの周期が終われば、新しい13バクトゥンの周期が始まるのは、同じです。

マヤ暦が終わる。と言う時に、どうして、新しい年が始まる。というのと
同じように、新しい周期が始まる、と多くの人が思えなかったのでしょうか?

時間は、過去、現在、未来と直線上に流れていくものだと、年表のようなイメージで多くの人々が考えていたのではないでしょうか? だから、
「マヤ暦が終わる。――>もう、カレンダーがない。(のだから)―→ 地球の滅亡」
という風に、多くの人が、
どこかで、受け取ってしまう流れを、意識の中にもっていたのだ、と思います。

ともかく、時間が宇宙の周期であること。
カレンダーはその宇宙の周期そのものであること。を、
今、ここから、明確に、認識していただければと思います。
つまり、暦が宇宙の周期であるとわかっていれば、今回の発見とは関係なく、(7000年後の印がかかれているか、いないか、など関係なく、)周期が終われば、新しい周期が始まる。というのは当然のことです。

さて、
時間が宇宙の周期であり、その宇宙の周期が暦だとしたら、

今、地球人は、
正確な宇宙の周期としての暦を使っているでしょうか?

グレゴリオ暦の31日、28日、31日、30日、・・・・というようなガタガタのリズムは、
宇宙の周期を反映しているのでしょうか?
もちろん、そんな宇宙の周期はありません。

マヤの預言の最初の意味は、
シンプルに言えば、時間は、宇宙の周期であり、自然のリズム。
その自然時間を取り戻して、根本的な環境問題を解決の方向に導け、というものです。

自然時間とは、宇宙の周期。そして、自然の周期。それが、本当の時間。

そして、ほとんどの人が、気がついていないのが、
カレンダーが人をプログラミングしているという事実です。

つまり、宇宙の周期によって、有機的な秩序である自然が、ダイナミックに変化していく。その宇宙の周期とは違うガタガタのリズムのカレンダーを使うことによって、人は自然のリズムから離れ、自律神経がおかしくなり、人は自然環境を感じなくなる。
たとえば、いつ満月かも知らない日本人は、西暦に変える前の140年前にはほとんどいなかったのです。 (・・・太陰暦に変える提案をしているわけではないので、念のため)


カレンダーが、月や太陽や星の周期からつくられたものなら、
そのカレンダーに従って生きていれば、
太陽や月のリズムを知り、宇宙の摂理が身につくはずです。

太陽や月、宇宙のリズムによって、
地球上のすべての生命、細胞や遺伝子が、形づくられたのならば、
宇宙のリズムに沿ったカレンダーに従って生きていれば、
細胞や遺伝子が正常なリズムを取り戻し、身体も、精神も、健康になるはずです。

宇宙のリズム、イコール、生体のリズムということに気づき、
宇宙の摂理にあった人生が始まります。

もし、「木」と同じリズムで生きることができていたら、
木の「こころ」が少しわかれば、木の痛みを感じることができます。
自然のリズムではない、自然時間ではない時間で生きているから、
自然を感じなくなった。自然を感じないから、平気で、自然を、環境を破壊できる。



カレンダーとは?
それを使うと、宇宙の摂理がわかり、
それを使うと、心も、体も、健康になる。
それが、本当のカレンダーです。


古代マヤの叡智

2012年、NHKの番組で、(今年になって、すでに3回以上)、古代マヤは、望遠鏡ももっていなかったのに、地球の公転周期の365.2422日を、グレゴリオ暦よりも正確に測っていた。365.2420日まで計測していた。と伝えています。

今回のサイエンスの論文の中のシュルトゥンの天文学表の記述の一部を紹介します。
「この長期概数は、260日のツォルキンや365日のハアブ、584日の金星の合周期すべての倍数であるだけではなく、18,980日の暦周期や金星の表の長さ(37,960日で、二倍の暦周期)、そして、夜の9人の王と関連した9 x 13 = 117 日の表と釣り合う2340日の周期の倍数にもなっています。117という数はまた、水星の合周期(115.9日)の近似値でもあり、これについては、複数の写本に記述があります。シュルトゥンの4つの間隔それぞれの最大公約数である56,940は、暦周期の倍数であり(3 x 18,980) 、火星の合周期の倍数(73 x 780) です」

少し複雑ですが、
「空間認識が中心の現代人と違って、古典マヤの人たちは、時間感覚、周期への感覚、カレンダーの感覚が中心だったこと。・・・周期、時間、それを刻むということがピラミッドの中心的な意味だった・・・」ということを知っていただければと思います。彼らは、金星の公転周期も、金星との会合周期も、測っていました。
どうして、そんなことができたのでしょうか?
どうやって測ったかがわからない。だから、近代科学のなかに入ってこないのです。ガリレオや、コペルニクスより、1000年も前のマヤの世界では、金星の公転周期、地球の公転周期がわかっていた。ということは、地動説をすでに超えていたたわけです。いや、「天動説」があって、「地動説」があるのであれば、地動説だという認識さえなかった。まったく、違う感覚、ステージで生き、宇宙の周期を正確に測っていたのです。

「叡智」とは、今の常識とは違うから「叡智」。
もっと、深い、あるいは高い視点からの認識があり、
その「叡智」によって、人が進化できるから「叡智」なのです。

そして、真の「マヤの叡智」とは? 「時間」についての叡智なのです。

今回のシュルトゥンの遺跡が9世紀だというのは、マヤの叡智の観点からは重要です。古代マヤの叡智とは、第10バクトゥン(435-830年)に最盛期を迎え、その830年を前にピラミッドを残して忽然と消えたマヤの人たちの文明の持つ叡智のことをさしているからです。歴史学的には古典マヤといわれる時代のマヤ文明のことを指します。

「この古典マヤと呼んでいる文明は、それ以降のマヤとは隔絶された文明であることを、知っておいてください。美術は、それ以降のマヤとは比較できないくらい優れており、アステカによってもたらされた生贄の風習も、古典マヤにおいてはほとんどなかったようです。また、スペイン人がやってきた頃には、古典マヤの叡智はほとんど失われていたのです」そして、キリスト教が入り、マヤの書物は焚書されます。



5125年の周期が終わる、5125年の転換!!!

13バクトゥンが終わって、新しい周期が始まります。カレンダーは続きます。でも、今回のニュースの報道の内容は、
「2012年は地球の滅亡ではなく、単なる通過点だった」

(「2012年に終わりを迎えるのは暦の1周期に過ぎず、また新たな周期が始まるだけだ」)
このニュアンスもまったくナンセンスに感じます。単なる通過点? 13バクトゥン、5125年の周期が終わり、新たな周期が始まるのですよ!!
5125年の周期が終わる。という意味を、少し想像力を使って感じてみましょう。

1日という周期が終わると、また、新しく太陽が昇ってくる。
  昔は、日本では、柏手を打っていました。
1年という周期が終わり、新しい年が始まる。というときにも、
日本では歳神(トシガミ)を迎えるという風習がありました。新しい年は、ひとつの上昇。新しい次元へ誘うものとしての歳神。除夜詣の精神は、晦日の、罪や穢れを祓う大祓。百八の煩悩を祓う、除夜の鐘。元旦詣の精神は、歳神の来臨を願いこれを祀り、五穀豊穣、生活の安泰を祈る。


5125年の周期とは、少し歴史を辿ってみましょう。
BC3113頃ウルクでメソポタミアの都市文明が始まり、エジプトで第一王朝が始まる。インダス、黄河と第1バクトゥンに4大文明は始まる。その後、バビロニア。ギリシャ文明。仏陀、孔子、老子。アレキサンダー。ローマ帝国。アショカ王、秦、漢、カエサル、イエス、ローマ帝国が分裂。第10バクトゥンの頃に、隋、唐、玄奘、マホメット。十字軍、チンギスハン。ルネッサンス、グレゴリオ暦、コペルニクス。産業革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベルリンの壁崩壊、ソ連崩壊、9.11。
 この13バクトゥンの歴史が終わり、新たな周期が始まるということを意味している。

日本では、BC3113頃には、縄文から弥生に。第10バクトゥンの頃に聖徳太子、遣唐使、平城京、古事記、日本書紀、平安京、最澄、空海。その後、鎌倉幕府、戦国時代、室町、安土桃山、そして、江戸幕府。明治維新、第二次世界大戦、原爆、3.11.。
この13バクトゥンの高次元の時間の周期が終わり、新しい周期が始まる。
5125年の周期を支えていた何かが終わり、新しい5125年が始まるのが、単なる通過点という言い方になるのでしょうか?


そもそも、どうして、2012年が、世界に広がったのかを伝えます。

世界が、2012年12月21日を知ったのは1987年

『マヤン・ファクター』(ホゼ・アグエイアス著)が出版された1987年まで、
マヤの預言の意味を、世界のほとんどの知識人は知りませんでした。
「マヤの長期周期」がまもなく終わるという事実。そして、この紀元前3113年8月13日に始まるマヤ暦の長期周期が、実際に歴史のはじまりが、エジプト第1王朝とメソポタミアの最初の都市のはじまりを開始点としていたため、欧米の知識人が衝撃を受けました。
そして、この周期が終わる2012年は間違いなく歴史の終わりの印に違いない。と彼らは考え、2012年12月21日というマヤ暦の日づけが知識人に意識されたのです」

「同じ1987年に、マヤの預言的な日付に基づいて世界で14万4000人が参加する「ハーモニック・コンバージェンス」の呼びかけに、ハリウッドが騒然となり、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、USAトゥデイなどの一面、タイム、ニューズウィーク、ピープル・マガジン、CBSイブニングニュース主要メディアがとりあげる状況が生まれました。
そして、世界の聖地で同時に、祈りや儀式が行われました。」
(参考 『2012年への進化 ホゼ・アグエイアス伝記』 p177-180)
『マヤン・ファクター』とこの出来事によって、マヤと、マヤの預言、2012年は、1987年から全世界に広がっていくことになります。
それは、第10バクトゥン(435―830年)のマヤ人、中米に住むマヤ人が、イラクに遺跡の調査に行ったりしていないのに、今回の歴史の始まりを、正確に知っていたからです。今回の歴史を俯瞰する壮大な「マヤの叡智」に触れたからです。時間の叡智に触れたからです。

そこには、地球滅亡という三次元的な決め付けはありません。「重要なのは、考え方のシステム(思想体系)としてのマヤ暦なのです。そして、マヤ暦の考え方から導き出された、マヤの預言が重要なのです」

「マヤ暦が終わり、地球が滅亡するというマヤの予言は否定され、2012年は単なる通過点」。この言葉が、いかに「マヤの叡智」の次元とは違うか、ということを知って欲しいと思います。

・マヤ暦が何か? 17-19種類のマヤ暦があること、13バクトゥンの周期を知らない。
・「暦が、宇宙の周期」「時間が、宇宙の周期」だと明確に認識していない。
・ガタガタのカレンダーを使っていることを自覚していない。
それなのに、マヤ暦が終わり、地球が滅亡というのがマヤの予言。と伝え合っている。
さらに、5125年の周期が終わり、新しい周期が始まると聞いても、「単なる通過点」。

ここまででも、もし、銀河の人類学者がいたとしたら、この行為は、かなり、滑稽に見えないでしょうか? 自分たちが住んでいる「地球が滅亡」、というようなテーマについて、その根拠にあげた「マヤ暦」も、「カレンダー」についても、明確な認識を持たずに、喧伝しあっている。

「マヤの預言」は、人類の進化を促しています。5125年の歴史が、新たに始まるような進化を。

繰り返します。

「叡智」とは、今の常識とは違うから「叡智」。
もっと、深い、あるいは高い視点からの認識があり、
その「叡智」によって、人が進化できるから「叡智」なのです。



古代マヤの叡智というようなタイトルの番組から、
叡智を伝えられたことがあるでしょうか?

「マヤの叡智」の何を伝えられたのか? 振り返ってみてください。
テレビの番組で古代マヤの特集をよくやっていますが、「叡智」という観点では、今まで観たものは全部間違っています。なぜなら、「古代マヤの叡智を探る」と言いながら、今のマヤ人の風俗を撮ってきて、今使っているマヤのカレンダーを表面的に説明して、何となくマヤの遺跡から古代マヤを感じさせるだけで、古代マヤの叡智を少しも探っていない。

叡智とは、何か? 考えたことがありますか?

叡智 ? 「知識」?「知恵」? 三次元的なことばの解釈の中でさまよっているなら、叡智に意識的に触れたことがないということかもしれません。

 叡智とは何か?

「アーユルヴェーダ、インド5000年の叡智」
「漢方、中国3000年の叡智」
「古代マヤの叡智」

それらの共通性は、先天的に与えられているものだということです。
人類の近代科学の研究によって進歩したものではないのです。

アーユルヴェーダについて、6世紀頃にまとめられた「チャラカ・サンヒーター」というサンスクリット語で書かれた書物があります。
 漢方については、前漢 (紀元前 206年 〜 紀元後 8年) の頃には、現存最古の医書として知られる『黄帝内経』が編纂され、また、後漢 (25年 〜 220年) の頃には、漢方家のバイブルとして知られる『傷寒雑病論』が張仲景により編纂されたそうです。
しかし、その時代に生まれたものでも、作者が生み出したものでも、人類が論理的に、近代科学で発展させたものでもないのです。その時代、時々によって、その「叡智」にアクセスする人がいて、伝えられてきたのです。


時間は、高次元のもの。
「マヤの時間」は、最先端の科学を先取りしていた !?

時間とは、何ですか?
「時間を時計だ」と思っていませんか ?
もし、そうだとしたら、「時間は時計だ」としたら、
300年前の日本に、1300年まえの古代マヤに、機械時計のない時代に、
時間はなかったのでしょうか ? そんなことはありえません。
時間は、人類が機械時計を作ったとき(14世紀から16世紀の時代)に生まれたわけではありません。




時間は、宇宙の周期。自然時間。でも、それは、宇宙まで行っても三次元の時間です。
「マヤの時間」の本質は、さらに進みます。
「時間は、たて、よこ、高さですか?」

時間の本質は、たて、よこ、高さの空間ではなく、三次元でもないのです。
四次元以上のもの。

最先端の物理学者、リサ・ランドール博士が語るのは、「五次元時空間」です。

リサ・ランドール博士とは、ハーバード大学物理学教授。専門は素粒子物理学、ひも理論、宇宙論。プリンストン大学物理学部、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学において理論物理学者として終身在職権をもつ初の女性教授として迎えられ、彼女の五次元世界を示す数式は、現在、世界の物理学者たちの論文に最も引用されている理論だそうです。著書に2007年刊の『ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く」。

「宇宙のほかの部分と隔絶した三次元空間に住んでいるにすぎず、その隣には高次元宇宙が広がっているのかもしれない」

「アインシュタインは相対性理論を考えだしたとき、四番めの次元――時間――が空間の三つの次元と不可分であることに気づいた」
  (リサ・ランドール著「ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く」より)

科学の時代で、科学を重要視しているあなたが、物理学では、当然、空間でない時間は、四次元の軸をとっているのに、時間は時計だ、と思っているとしたら、
もし、最先端の物理学が語るのが「五次元時空間」であることを知らず、それらを、まったく理解しようともせずに、「時間は時計だ」と二次元に押し込め、それを時間だと思っているとしたら、それは、科学的な態度でしょうか ?

「ツオルキン」という神聖暦。

古典マヤの時代には、17種類から19種類のカレンダーを使っていたと言われています。地球の公転周期を現代科学と同じ小数点4桁まで測っていたと科学者が語り、金星の公転周期や地球との会合周期まで、望遠鏡ももたないのに正確に測っていたのです。

そのマヤ暦のなかで、「ツオルキン」という神聖暦。
精神をつかさどるとか、マヤの神官たちが使っていたと伝えられている、
もっとも重要だとされるカレンダー。13日周期と20日周期、合わせて260日周期のカレンダー。

これは、四次元以上の時間の指標なのです。最先端の科学がやっと追いついた「五次元時空間」に共振し、そのパラレルワールドに生きることができるように、使うものなのです。

「マヤの叡智」、「時間の叡智」は、まず、カレンダーを正確な宇宙の周期であるカレンダーに変え、自然時間を取り戻せ。それが、最初のメッセージです。そして、宇宙の周期としての自然時間を取り戻し、環境問題を解決するように促しているのです。

さらに、時間とは、四次元以上のもの。つまり、「時間の叡智」とは、「高次元の叡智」なのです。リサ・ランドールが、「実際に目で見たり、指先で感じたりはできないけれども」と語る五次元時空間にアクセスするための、つまり、真の「時間のカレンダー」がマヤのツオルキンなのです。ホゼ・アグエイアスが「四次元以上の時間への指標」と呼ぶツオルキンを使うことによって、高次元の時間に、本質に、アクセスするのです。
時間を時計だと思っている人々に、時間が高次元のものであり、時間を通して、高次元の時空間にアクセスできるようにして、進化への道をナビゲートする。

それが、「マヤの時間」です。

だから、叡智なのです。


2012年は、あなたの進化のための日付です。

歴史の始まりは、BC3113年か、BC3114か、はたまた、BC3110年頃なのか、たとえば都市文明の始まりを特定できるだろうか? 同じように、5125年の歴史の終わりの日を特定できるのだろうか? その三次元的な発想が、マヤ暦を地球の滅亡に結びつけた。


さらに、マヤの時間が、高次元の時間だとわかれば、その預言の2012年を今のカレンダーで、三次元の日にちを特定することは、そう簡単ではないということも少し推測できると思います。
つまり、長期周期も、高次元の時間のひとつです。1バクトゥンが、144000日です。360日、400年のカレンダーです。365日ではないのです。では、マヤのカレンダーが不正確だと思いますか? マヤは、地球の公転周期を小数点4桁まで正確に測っていたことは、皆さん、すでに知っているわけです。
ツオルキンは、高次元の時間。13バクトゥンは、144000日×13=1872000日です。でも、これは、1年を360日とする周期ですから、5200年なのです。まだ、科学では解明されていないパラレルワールド、高次元の時間の計測法なのです。三次元のグレゴリオに置き換えると、皆さんが御存知の5125年です。
13バクトゥンの最後の日、13.0.0.0.0 が、三次元のいつにあてはまるのか ?
それは、もともと、さまざまな研究がなされていたわけです
だから、2011年だ、いや、2012年だというさまざまな研究がもともとあったのです。
グッドマン、マルティネス 、トンプソンの3人の名前を取った GMT相関関係によるロングカウントとグレゴリオ暦の対照表。スピンデン対照法。2012年12月21日、22日。2011年だ、2013年だ、という多くの議論。それに、コールマンの2011年10月28日。
フランク・ウォーターズは、2011年12月24日。
テレンス・マッケナは「波状型時間論タイムウェーブセオリー」を提唱し、その最後の周期は、67年の期間で、1945年の広島の原爆から、マヤの同期化(シンクロナイゼーション)の2012年。
さらに、ホゼ・アグエイアスも、2012年12月21日が、マヤの長期周期の最後としながら、銀河との同期のポイントとして2013年7月25日の時間をはずした日も重視しています。

重要なのは、ツオルキン、マヤの神聖暦が、高次元の時間の尺度であること、それを認識することです。それさえ知らずに議論していることが、あるいは、それを知らずに表面的な結果だけを聞いて騒ぎ立てているのは「マヤの叡智」を知らないからだ、と気づくことです。
そもそも、三次元の時間から預言を考えることはナンセンスです。



高次元の時間というのは、別の角度から言うと、意識が入るということです。高次元の促しと同時に、人類が、その日付に意識を向けることが高次元と三次元の接点になるのです。
昨年7月17日に女子ワールドカップの決勝戦を行うと大会関係者が決めました。それに向けて、数年前から世界中の女子サッカーのチームが練習し、チームを編成し、試合を行い、はじめて、大会が成立するのです。そして、なでしこジャパンが、優勝しました。その世界中のサッカー選手、サッカー関係者が意識を合わせなければ、起こらなかった現象です。
ただ、大会関係者が決めた時間は、三次元の時間です。マヤの預言は、高次元の時間の周期です。三次元での現象は、人々が生み出すものです。

 意識の進化は、あなたの意識にかかっているとしたら、目標を定めるべきです。さまざまな研究のなかで、2012年12月21日が、定着しているのであれば、2012年12月21日に向け、進化を促すべきです。目印がないと、目標がないと人の進化は加速しません。

だから、2012年は、あなたの進化のための日付です。
と伝えます。


2012年のマヤの預言の気づき


この本の出版の目的は、それは、日本で、「2012年」が、
「マヤ」が、「マヤの真の時間の叡智」が伝わっていないからです。
マヤの叡智について、伝える必要があるからです。
             ――――『「マヤの叡智」の常識』のはじめに 柳瀬宏秀


多くの人が間違って、2012年はマヤ暦の終わりだとか、
さらにもっと悪く、この世の終わりだと信じています。
しかし、この『マヤン・ファクター』最終章で
はっきりと述べているように、周期について理解できれば、
すべての終わりの後には新しい始まりが続くのです。
――――『マヤン・ファクター新版』のための
ホゼ・アグエイアス序文より

環境意識コミュニケーション研究所としては、この報道をきっかけに、2012年のマヤの預言について、あらたにコミュニケーションをしてみたいと思います。
なぜなら、2012年は今年であり、コミュ二ケーションは創造であり、時には科学的事実をゆがめることもあり、もっと重要なのは、人間の意識は、コミュニケーションによって大きく左右されるものだからです。


「マヤの叡智」を、今の常識から判断するから、地球の滅亡になったということは、理解いただけたと思います。

もし、おもしろいと、
意味深いと思われたなら、
ぜひ、シェアして、転送して、御友人にお伝えいただければ幸いです。


長い文章になりましたが「マヤの叡智」については、もちろん、
ほんの入り口を書き記したに過ぎません。
もう少し知りたい方は、『「マヤの叡智」の常識』をお読みいただければ幸いです。


「マヤ暦」を理解するだけでなく、
マヤの時間感覚を身につけるためには『コズミック・ダイアリー』をお使いください。
扉を叩いていただければ、講座「マヤの叡智」を開講します。
7時間で、パラダイムシフトが起こり、新しい時間に旅立てると思います。


最後に、「インラケシュ」というマヤの挨拶をご紹介します。
「私は、もう一人のあなたです」という意味です。

「インラケシュ」の精神で人の話を聞いたことがありますか?

それは「共感ですか?」
と質問した方がいます。それは違います。
共感は、誰でもできます。自分が賛同できることに共感するというのは普通の行為です。人は自分の見たいものしか見ていません。

「マヤにとっての生きる目的は、物質主義的な私たちの想像をはるかに超えるものだった。事実、マヤは当時すでに新しいパラダイムだけでなく、そのパラダイムを応用する科学知識も持っていました」。


今まで、共感できなかったことを理解し、根本的パラダイムシフトを起こすには、
その意識に、「共振する」ことが必要なのです。あるいは、その次元に、意識をあわせ「共振する」ことが重要です。
今、進化が促されている時に、今までの常識にがんじがらめにとらわれているより、 進化を促すものに、叡智に、意識をあわせるべきときです。

         インラケシュ

2012年5月14日(白い水晶の世界の橋渡しの日)
柳瀬宏秀
環境意識コミュニケーション研究所代表
故ホゼ・アグエイアス博士の日本での唯一の代理人